転職から2ヶ月が経過し、3ヶ月目に入りました。
職場は”省エネ”のため蒸し暑い日々です。
「スーパークールビズ」と言われていますが、時差通勤があるわけでも、夏休みが2週間になるわけでも、残業が減るわけでもなく・・・。
2ヶ月たっての進展は・・・さほど感じてはおらず、1ヶ月前同様に、与えられた仕事に没頭すること多々。
その中で感じていることは、”お金=資金繰り”の心配をしないで良い職場というのは、それはそれで精神的に楽かもしれない、ということ。
思い返せば、「助成申請」情報をこまめに確認し、仕事の合間に申請書を作成。企業や行政向けの資料を作成するために、少しでも相手が気を引くようなキャッチコピーなどを工夫しようと他団体や企業の情報などをチェックして、見よう見まねで作ったりしていました。そして、寄付金をいただけたり、助成金が決定したときはホッとしたものです。
”お金=資金繰り”とは縁遠い行政という場にいると、「助成申請」していた時が懐かしく感じられます(あ、それでも、実施したい事業・施策がある場合は「予算獲得」が不可欠ですので、そのための書類作成は大変そうです)。
世間の動きに常にアンテナを張り巡らし、少人数で何でもこなさなければならないNPOと、自分の担当業務の時間をしっかりとれる行政とでは、やはり世界が異なるということを感じています。
ただ、行政においては、自分の仕事がどのように評価されているのかの”指標”が見えにくいため(お金がすべてではありませんが)、この環境で仕事をし続けるには、まさに、与えられた業務に没頭するしかないのかもしれません・・・。そういう意味では、NPOや企業などとは違う意味で、厳しいところなのだとも思います。
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そうした中、先日、「ビッグパレットふくしま避難所」(最大時避難者数2,500人)を運営している「県庁避難所運営支援チーム」の天野和彦さん(福島県 文化スポーツ局 生涯学習課/社会教育主事)から、『ビッグパレットふくしま避難所の取り組み― おだがいさまセンターが誕生した理由(わけ)―』と題した話を伺う機会が職場でありました(40名近い職員が仕事の合間に参加されていました)。
天野さんは、社会教育主事の経験を生かし、避難者の生活改善、自立に向けた取組などに熱心に取り組まれている方。プランナー、プロデューサー、ディレクター、ネットワーカー、コーディネーターなどなど、「社会教育主事」としての役割や意義などを考えさせられた時間で、「社会教育主事」の存在について、これほど大きく認識したことは初めてでした。
何よりも、天野さんの話のなかで一番印象に残ったのが、【ビッグパレット運営の特命担当として、4月11日にビッグパレットに行って最初に感じたことが【「人権の問題」「自治をつくる」ということだった】という部分。「人権」「自治」について、行政の職員が気負うことなく普通に語られている姿に驚きました。
NPO出身で、「子どもの権利」「民主主義教育」などにかれこれ20年弱、取り組んでいる私としては、「人権」や「自治」について常に意識しているわけですが、5月に文部科学省に転職して以来、震災対応などにおいて「人権」「自治」という視点で語られることがほとんどなく、モヤモヤとした違和感を抱いていたところでした。
その違和感が何かを、天野さんの話で気づかされ、ある意味、ほっとしました。
何よりも、学校現場出身で(天野さんは教員でもあるそうです)、同じ「生涯学習」を担当されている「社会教育主事」の方が、「人権」「自治」を当たり前のこととして意識され、普通に話されている姿に安心を感じました。
やはり、「現場」に近い人ほど、「人権」や「自治」という意識が強いのかと思いつつ、だからといって、中央省庁にいる人間にそうした視点が低いわけではないと思っています。
ただ、現場を離れたり、現場から遠くなるにしたがって、現場で感じていることに鈍感になってしまい難しいのだなぁと思います。
一週間でも二週間でもいいから、省内の職員すべてが、”ボランティア”ではなく、被災地の学校現場や避難所、公民館などの現場で仕事をして、仕事を通じて被災された方と接することを、今後5年くらいのスパンの中で取り組んでもらいたいなぁと思わずにはいられません。
机上でアレコレ考えるのも大事なことではありますが、実際の現場を感じることで、より良い政策につながるのではないでしょうか。
※以下、ビッグパレット関連のニュースより※
「自らの手で避難所維持、管理 郡山ビッグパレットに自治組織誕生」
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/05/post_1284.html
「「おだがいさまセンター」避難所生活に心の潤い…福島」
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=42492