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2017/03/31

東洋大学の4年間を終えて、次の一歩へ。

2013年4月1日から4年間、東洋大学社会学部助教として、研究・教育の場で働いてきました。
「4年間の任期付き」ということで、本日、2017年3月31日をもって、東洋大学を退職致します。

これまで、中学校・高校で教えてきた経験はありますが(当然ながら、教員免許を取得しています)、大学となるとまた違った環境になり、最初の頃は戸惑いも多数ありました。

そもそもこれまで、「市民活動」をしてきていますので、そうした活動を報告したり、プレゼンしたり、あるいは支援者に協力を依頼したりというように、「活動」をメインにしていました。

とはいえ大学教員は、単なる教育職というわけではなく、研究職という側面もあり(むしろ、こちらのほうがメインとも言えますが)、論文執筆や、学会発表など、これまで意識して取り組んでこなかったことに取り組んできた4年間でした。


そうした中、「18歳選挙権」が突如として国会での議論となったことで、これまで「市民活動」として取り組んできた「模擬選挙」を含め、「主権者教育」「政治教育」がクローズアップされ、文部科学省・総務省による副教材作成を始めとして、新聞、テレビ、ラジオなどでも取り上げていただき、活動の場が拡がったことは、「想定外」でしたが、非常に大きな経験となりました。

なかでもやはり、集英社から新書『「18歳選挙権」で社会はどう変わるか』(2016年) http://goo.gl/hROCm0 を出版したことは、これまでの取り組みを踏まえつつも、大学教員としてこのタイミングで出版できたことは、大きな意味がありました。

もちろん、これらの成果にあたっては、ここでは書きませんが、お世話になった多くの方々との出会いがあったからこそだとつくづく感じており、感謝にたえません。

与えられるだけではなく、与える側に私自身も踏み込んでいきたいと、感じています。


そして、4月からは、以下のことに取り組むことになります。何卒よろしくお願いいたします。

*東洋大学ボランティア支援室 ボランティア・コーディネーター
*東洋大学社会学部 非常勤講師
*立教大学 兼任講師
*中間支援NPOにおけるサポート業務
*政治教育、主権者教育、子どもの権利保障の推進
*子ども系NPOのサポート業務


東洋大学に新たに開設される【東洋大学ボランティア支援室】。
 http://www.toyo.ac.jp/site/csc/316315.html

実はこれまで、東洋大学には、大学としてのボランティアセンターは設置されておらず、学生主体となっていましたが、創立130年を迎える中、より学生にボランティア活動をサポートすべく、ボランティア支援室を開設することとなりました。

これまでも、外部のボランティア団体・NPO・企業CSRなどからボランティア情報が寄せられており、これまでは各学部などでの周知にとどまっていました。今後は、ボランティア支援室を通じて、約3万人の学生に対してボランティア情報を届けることになります。東洋大生に対するボランティア情報を、ぜひともお寄せいただきたいと思います。

また、学生サークルによるボランティア活動も、多数、展開しています。すでに3月中に、ボランティアサークルの代表者と意見交換を行ってきましたが、国際、環境、障がい者、子ども、高齢者、読み聞かせなどなど、多岐にわたっています。これらのサークルの活動がより活発化するように、サポートしていきます。

そして、こうした、東洋大学におけるボランティア活動について、社会に対してきちんと届けていきたいと考えております。


東洋大学ボランティア支援室のほか、前述しましたように、「政治教育・主権者教育」「子どもの権利保障」などにも、これまで以上に、積極的に取り組んでまいります。

今後とも、よろしくお願いいたします。

2016/11/20

本日、11月20日は「世界子どもの日」。

本日、11月20日は、国連が定めた「世界子どもの日」です。

---
1954年に国連が、子どもたちの相互理解と福祉を増進させることを目的として制定した記念日であり、国際デーのひとつ。「世界の子供の日」と訳されることもある。
https://goo.gl/w1nz4Y
---

国連総会は1954年12月14日、全ての加盟国に対して「世界の子供の日」を制定することを勧告していますが、ご存知の通り、日本の「こどもの日」は、端午の節句である5月5日です。

「子どもの日」をいつにするかについては、各国に任されているのですが、国連は、11月20日を「世界子どもの日」に定めました。

なぜ、11月20日なのか。
それは、1989年11月20日に「子どもの権利条約」が国連総会で採択されたことを祝しているからです。
(ちなみに日本政府は、国連で条約が採択されてから5年後の1994年の細川政権時代に条約を締結しました。しかも158番目でした。)


そういうわけではありませんが、今日は、子どもたちと一日、話したり、遊んだり、買い物したり、料理をしたり、と、休日らしい日を過ごしました。


===


ところで、世界こどもの日の背景には、「子どもの権利条約」があるのですが、「子どもの権利条約」について、どのくらいの方がご存じなのか、理解あるのでしょうか。

私自身は、高校3年生だった1993年に子どもの権利条約に出会ったことをきっかけにして、条約の普及・推進に取り組んできましたが、まだまだその成果は十分ではなく、自分の非力さを、年を重ねるごとに感じています。

とはいえ、子どもを取り巻く環境は、私が子ども時代と比較しても、良くなるどころか悪化しているとしか言えません。

そうした中で、NPO/NGO界隈でも、いじめ、不登校、障がい児、遊び場、少年犯罪、といった従前からのテーマに加えて、児童労働、性の商品化、HIV/AIDS、子どもの貧困、待機児童、学習支援、ネット犯罪、子どもの社会参加などなど、様々な課題に取り組む団体が増えてきました。

こうした背景には、子どもを取り巻く環境というよりも、日本社会そのものが多様化・複雑化し、社会そのもののあり方が変容しているからだと言えます。

だからこそ、行政では担いきれない個別ニーズに取り組むNPO/NGOに注目が集まり、そこへの期待が増えてきていると思います。


ただ一方で、こうした個別ニーズに取り組むNPO/NGOが、どのような理念で課題解決を図ろうとしているのか、分からないことが多々あります。

もちろん、それぞれが取り組もうとしている課題解決を目指しているのは分かるのですが、なぜ、そうした課題起きているのか、なぜその課題解決が求められているのか、団体、あるいは関わっている方の想いを見聞きしていも、表面的な想いはあっても、根本的な想いが伝わってこないのです。

多くは、「子どもが可哀そうだから」「子どもは社会の宝だから」「子どもの成長に害があるから」といったところです。

確かにそうかもしれませんし、そのことは否定しません。

しかし、なぜ、「子どもの権利保障」ということを訴えないのか。
なぜ、「子どもは権利主体である」ということを訴えないのか。

子どもは、保護の対象だけではなく、今を生きる権利主体にも関わらず、なぜ「可哀そう」「成長に害がある」という「子ども=保護の対象」としかみようとしないのか。

きっかけとして、「子どもがかわいそう」「子どもに害がある」から、というのは分かります。
そして、そうしたきっかけを基にした取り組みそのものは悪くはありません。
しかし、「子どもがかわいそう」「子どもに害がある」からだけでは、結局は、子どもに対する施しだけで、子どもを一人の人間として尊重する意思を感じることが非常に少ないのが残念でなりません。

「自分よりも弱い存在である子どもに何かしてあげたい」というようなことだけを、感じてしまうこともあります。


子どもは確かに弱い存在であり、責任を終える主体ではありません。
しかし、一人の人間であり、権利主体なのは間違いない事実です。

それは、日本においては「国民主権」という名のもとにおける主権者なのです。

子どもに関わる方は、ぜひとも「子どもは主権者」という視点から、子どもを取り巻く課題に取り組んでほしいものです。
つまり、子どもの貧困も、児童労働も、不登校も、すべては「権利」に関することであり、人権問題なのです。

権利侵害の解決に取り組んでいる、という意思をもって、取り組んでいってほしいと、切に願っています。

そして、単に、「子どもの貧困問題に取り組んでいる」と言うだけではなく、「子どもの権利を保障するために、子どもの貧困問題に取り組んでいる」「子どもの権利が侵害されている」ということも、きちんと伝えてほしいと、強く思います。

--
なお、ここ数年、模擬選挙を含め「18歳選挙権」が注目され、私も色々と話をする機会を得ていますが、それも、「主権者としての子どもの社会参加」だからこそ、私自身は取り組んでいます。

私の想いや考えについては、6月に出版しました「18歳選挙権で社会はどう変わるか」(集英社新書)に書かせていただきましたので、そちらをぜひとも御一読いただければ幸いです。

 ○「18歳選挙権で社会はどう変わるか」(集英社新書) https://goo.gl/1uuCVC
 

2016/04/06

2016年度スタート。入学おめでとうございます!そして、今年度限りの東洋大の教員生活、がんばります!

すでに先週から、新入生対象のガイダンスは始まっていますが、勤務先の東洋大学は、本日が入学式でした。
入学、おめでとうございます。

今年度入学された大学1年生の「年表」を明治大の先生が作られ、多くの方がフォローされていましたが、911テロが幼稚園・保育園の年少期、小学5年生がポニョ、中1の3月に東日本大震災。
https://twitter.com/kai_morikawa/status/715804561898938369/photo/1

生まれた年の1997年は、私は大学4年(98年3月卒)。
20年近く年が離れていますので、自分の中でつい最近のことのようでも、大学生にとっては、結構、昔のことだったり、あるいは印象に残っていなかったりするのかもしれません。


2016年は、18歳選挙権時代の幕開けの年。
入学してきた大学1年生は、みな18歳以上なので、6月19日以降公示・告示される選挙においては、有権者として投票できます。
そうした自覚をもって欲しいと、昨日行われた学科別の歓迎行事で挨拶をしました。


そして、私にとっても、「任期4年」の契約の最終年度でもあります。

次の職はまったく分からず、この年になって就職活動(どこか、私を必要としている所がありましたらお声掛けください!)のため気が気ではありませんが(子どもも二人いますし。。。)、とにかく、今、できること・すべきことに力を注いでいきたいと思います。

今月は比較的余裕があるのですが、来月からは18歳選挙権モードで、ほとんどの週末は講演や学会などで埋まっています。

無理しないように、適度に力を抜きつつも、中途半端にならないようにしたいと思います。

2014/10/01

2014年10月の予定アレコレ~青森、三浦、福島、島根~

色々と忙しかった9月が終わり、今日から10月。都民の日ですね。
2014年は残り3カ月。2014年度は残り6カ月。色々な意味で”折り返し”の時期です。


*2014年10月の主な予定

●10/9(木)@霞ヶ関
 ランチミーティング
 https://www.facebook.com/groups/1421085591477955/

●10/9(木)@川崎
 川崎市子どもの権利委員会

●10/11(土)-12(日)@青森
 地方自治と子ども施策」全国自治体シンポジウム2014 in青森
 ~「子どもにやさしいまちをめざして-いのち・暮らし・あそび・学び-」~
 http://www.city.aomori.aomori.jp/view.rbz?cd=18384
 ※2日目の分科会4「子ども参加」に住友剛さん、佐藤 秀樹さんとともにコーディネーターを務めます。
   また、分科会では基調報告も担当

●10/15(水)@東京
 「子どもの権利条約フォーラム2014」キャンペーン実行委員会

●10/18(土)@三浦
 市民教養講座「子どもに対する向き合い方」
 http://ymkk.sakura.ne.jp/#siminkyoyokoza

●10/25(土)@青森
 「パブリック・ナラティブ 共感と行動を引き出す「語り方」とは?」
 http://www.japan-events.net/events/72131
 コーチとして参加します

●10/30(木)@島根
 「子ども参加」に関する研修会

●10/下旬@福島
 福島県知事選挙における模擬選挙の見学

ほか、大学の講義、入試監督、各種会合への出席などなど。

2013/07/20

日本の未来を担う子どもとともに、日本の未来について語り、投票に行きましょう!

ネット選挙運動が解禁されたことにより、
公示日以後も、ネット上で、候補者・政党による情報が流れ、
また、FBなどでも多くの知り合いが、自身の投票行動を伝えたり、投票を呼びかけるなど、
これまで以上に、政治について考えたり、意見表明したりする機会が多くなったと感じています。

もちろん、ネットの世界では、デマや誹謗中傷もありえますので、
そこは、何が正しい情報なのかを読み解く力、メディアリテラシーが大切になります。

模擬選挙の実施を呼びかけている立場上、
特定の政党・政治家の支持を呼びかけることはしていませんが、
少なくとも、目先の有権者のおとなだけではなく、
子どものことをきちんと考えている方を私は支持しています。


さて、先日もブログに書きましたように、
選挙や政治はおとなだけのものではありません。

もちろん、選挙で投票できるのは20歳以上の有権者です。
ですから、19歳以下の子どもに投票を呼びかけても、直接的には票には結びつきません。
そして、20歳以上の有権者も、子どものことを考えたとしても、
大人同士で選挙や政治について話すのが一般的だと思います。


しかし、はたしてそれでいいのでしょうか?


有権者ではないとはいえ、19歳以下も、主権者です。国民です。

有権者だけで政治や選挙について語るのが、はたして民主的なのでしょうか?


改めて、言いたいです。

投票に行く際は、おとなだけで行くのではなく、
子どもがいれば、子どもと一緒に投票所に行ってください。
責任を持って、一票を投じているんだ、という親の姿を、
ぜひとも子どもに見せてください。
投票する姿を見せられるのは、親だけです。

そして、投票所への行き帰りのわずかな時間でもいいので、
選挙について、政治について、日本のこれからについて、
お子さんと話してください。お子さんの思いを聴いてください。

3歳は3歳なりに、10歳は10歳なりに、自分の考えを持っています。
「選挙って何するの?」「この人どんな人?」「○○党って何?」・・・
”子どもらしい”素朴な疑問が出るかもしれません。

でも、そうした疑問や質問に、きちんと向き合ってください。
政治について話いいんだ、という安心できる場を、ぜひとも作ってください。


未来の有権者は勝手に育つわけではありません。
有権者が、未来の有権者を育てるのです。

皆さんにとって一番身近な未来の有権者と、ぜひとも日本の未来について、話してください。
そして、できれば未来の有権者に、
「模擬選挙で、君の一票を投票することができるよ」と伝えていただけると嬉しいです。

模擬選挙の投票は、実際の選挙同様に、21日の午後8時まで受け付けています。
模擬選挙は、実際の選挙よりも一足先に、「ネット投票」が可能です。
 投票する! http://enq.jpform.net/p8424d

2013/07/12

有権者の皆さん、お子さんと一緒に投票所に行き、一票を投じる姿をお子さんに見せてください!

選挙がスタートし、期日前投票も始まっています。投票率が低いのではないか、と言われていますが、貴重な一票、必ず投じてほしいと思います。

---

お子さんのいる有権者の方、ぜひとも投票する際は、お子さんと一緒に投票所に行き、有権者として一票を投じる姿を、お子さんに見せてください。

有権者となると何をするのか、どうやって投票するのか。そもそも投票所はどうなっているのか・・・。

親の姿を見せることも、未来の有権者を育てる貴重な機会です。
親の姿を見て子どもは育ちます。


この間、模擬選挙の見学のためにいくつかの学校に行きましたが、投票所に親と一緒に行ったことのある子、少なかったです。

暑くて、子連れで、というのは面倒なことかもしれません。

でも、有権者の一票が、子どもたちの未来につながっています。
責任を持って、一票を投じているんだ、という親の姿を、ぜひとも子どもに見せてください。
何より、投票する姿を見せられるのは、親だけです。


そして、投票所への行き帰りのわずかな時間でもいいので、選挙について、政治について、日本のこれからについて、お子さんと話してください。お子さんの思いを聴いてください。

3歳は3歳なりに、10歳は10歳なりに、自分の考えを持っています。
「選挙って何するの?」「この人どんな人?」「○○党って何?」・・・
”子どもらしい”素朴な疑問が出るかもしれません。
でも、そうした疑問や質問に、きちんと向き合ってください。
政治について話いいんだ、という安心できる場を、ぜひとも作ってください。


未来の有権者は勝手に育つわけではありません。

有権者が、未来の有権者を育てるのです。

皆さんにとって一番身近な未来の有権者と、ぜひとも日本の未来について、話してください。

そして、できれば未来の有権者に、「模擬選挙で、君の一票を投票することができるよ」と伝えていただけると嬉しいです。

2013/03/20

NPO職員が国家公務員に転職。そして次の一歩へ。

文部科学省の職員に転職してから間もなく1年と11ヶ月が経ちます。

いろいろな縁があって、NPOの現場から国家公務員に転職しましたが、外から見るのと、中で関わるのとでは、人間関係も、感じ方も、全く異なりました。また、”中の人”になったからこそ体験し、知ることのできたこともたくさんありました。

転職したのが震災直後ということもあり、最初の1年間はほとんど被災地支援を担当しました。「文部科学省 子どもの学び支援ポータルサイト」は、被災地の必要としているモノ・ニーズを、支援者(学校、行政、企業、NPOなど)とマッチングするサイト。
通常だと【文部科学省→県の教育委員会→県の教育事務所→市町村の教育委員会→学校長→学校の教職員】という、いわゆる”上意下達”のところを、【支援者→(文科省が仲介)→学校の教職員】というように繋ぐことで、時間も手間も一気に短縮。もちろん、課題も山積していましたが、個別にクリアし、比較的スムーズに支援が届くようになりました。

また、被災地支援を通して、NPOや企業等が学校現場に関わることが進んだというのも大きなことだったと思います。
「開かれた学校」という割には、結構、「閉ざされた学校」だったりする中で、NPOや企業等が丁寧に、しんぼう強く、学校側に働きかけたり、こまめに出入りしたりすることで現場との信頼関係を築き、連携・協働に対する”見えない壁”を徐々に開放することにつながってきました。

そして、省内においても、職員それぞれの担当分野とは別に、各人の関心事などを知ることもでき、NPO勉強会などを通じてNPOに対する理解が深まったり、懸念点が解消されてきたりと、良い方向に働きかけることができたことは嬉しいことでした。

とともに、とかく批判の対象となる「行政職員」ではありますが、皆さん、批判されようが仕事に対してひたむきで、丁寧で、愚直に取り組まれている姿を見ると、どうしてこうした姿勢がきちんと評価されないのか、というようにも思いました。

もちろん、民間の視点と行政の視点が異なる部分も多々あり、そこでの歩み寄りの難しさや、行政の限界、さらには世間を知ら無さ過ぎる行政職員ということも垣間見ることもあり、「官民連携」と簡単に言ってしまう行政側に対して、違和感を抱くことは、今でもあります。

とはいえこの2年弱の間、貴重な経験を積まさせていただいたことに感謝しています。
(”人材の流動化”が言われてはいますが、【NPO職員が国家公務員に転職】という経験は、社会人採用以外においては、そうそうないことだと思います。)


文部科学省との契約は「2年間の任期付き採用」ということであり、4月以降の進路について色々と考えてきましたが、国家公務員としての経験、そして、20年近くに及ぶNPOでの活動を踏まえ、この4月1日からは、東洋大学社会学部社会福祉学科の助教(常勤職員)となることになりました。
 http://www.toyo.ac.jp/

まずは助教として、「社会貢献活動入門」「1年生基礎演習」などを担当いたします。

東洋大学で教えることになったことについては、今回もまた色々な方のお世話に感謝するとともに、今回の機会を、自分自身を高めていく一歩につなげていきたいと思います。

4月以降は、大学教員の立場で社会貢献やNPOなどに関わるとともに、学生を社会につなげていく機会を創っていきたいと思います。


とはいえ、まだまだ文部科学省の仕事は残っています。
来週には、「OECD東北スクール」のスプリングスクール(3/26~29@気仙沼)が行われますが、そのための文科省内での調整が多々あります。すべきことをきちんと行い、きちんと引き継いでいきたいと思います(個人的には、OECD東北スクールには、4月以降も関わっていきたいと思っています)。


ひとまず、文部科学省での仕事も残すところ10日ばかり。職務をきちんと全うしていきたいと思います。

この間、公私ともにお世話になりました皆様、個人名をあげることはいたしませんが、皆様に御礼申し上げますとともに、この間の非礼に対してはお詫び申し上げます。

そして、4月以降におきましても、引き続きよろしくお願い申し上げます。

2013/03/16

私達の話を聞いてください!!子供の訴えを無視しないでください!(相馬高校放送局による演劇「今 伝えいたいこと(仮)」より)

本日、福島県立相馬高校による演劇「今 伝えたいこと(仮)」を観てきました。


http://www.asahi.com/showbiz/stage/spotlight/OSK201208310042.html
http://www.j-one21.jp/information/1515.html
http://www.ntv.co.jp/document/back/201302.html

元旦の朝日新聞朝刊で取り上げられたり、NNNドキュメントでも特集が組まれましたので、ご覧になられた方もいるかもしれません。


『私達の話を聞いてください!!子供の訴えを無視しないでください!』


なかなか取り上げられない、原発立地県・福島県の高校生の生の声、叫び。

当事者の声を聴くことの大切さを痛感するだけではなく、「おとなが子どもの話を聴いたフリしている」ことへの偽善さを改めて感じました。

子どももおとなも、当事者としてどのように社会に関わるべきなのか。

日本において、”有権者”は20歳以上との規定がありますが、”主権者”に年齢制限はありません。

「子どものため」と言いながら、結局は「おとなのため」になっていることが多い世の中。

おとなが子どもの代弁をするのではなく、当事者である子ども自身が、きちんと意見表明や社会参加できる環境を創っていくことがどれだけ大切であり、重要なのか。

そんなことを、いまさらながら改めて感じるとともに、自分の非力さを痛感。

2013/01/31

人事院主催「実務経験採用者研修」に参加

本日は、人事院主催の「実務経験採用者研修」の、『先輩職員との意見交換』という部分に、”先輩職員”として参加させていただきました。

この研修、私はちょうど1年前に参加者として出席しましたが、他省庁の民間出身者と出会う機会がほとんどない中、いろんな刺激を受けたことを思い出しました。


実務経験採用されている各省庁の職員は、それまでの経歴もバラバラ、年齢もバラバラ。いわゆる”往復切符”の2年間での企業からの出向で、そのほかに、社会人採用で採用された方、転職された方などいらっしゃいます。

30名弱の参加者を4グループに分けて、”先輩職員”が前半・後半(各90分程度)、2グループを担当する、というものでした。

「(決済のために)判子をやたらと押す」
「期限が1時間後という”ショート”で対応の結論を出さないといけないことがあり、プロパーの方の判断力に感心してしまう」
「休暇のことなどの説明が全くなく、誰に聞いたらいいのか分からない」
「公務員は労働基準法が適用されず、人事院規則で定められているということを先日知った(という発言を受けて、初耳の方も複数いました)」
「書類がうずたかく積み重ねられていて、民間では鍵付きの引き出しなどに閉まっていた書類がそのまま」
「用語が特殊で、何を言っているのかわからず、話が通じないことがある」
「出張をした時の精算に時間がかかる」
「少ない職員で、こんな膨大な業務をしているとは思わなかった」

などなど。
うなづくことばかりで、民間との違いに、皆さん、驚かれているようでした。

とはいえ、民間であっても、企業文化・風土でそれぞれ異なることもあり、「良い/悪い」で判断するものでもありません。

”違う””異なる”ことを受け止めた上で、いかにしてより良い方向にもっていくのか。また、分からないことがあれば、積極的に質問をし、背景にある”ルール”や”仕組み”を理解することも大事だと思います。

そして、同じ民間出身者同士が連絡を取り合ったり、連携することも大事で、今回の研修はそうしたキッカケにもなったと思います。


私も、これまでの経験を踏まえ、次につなげていきたいと思います。

2012/09/25

「いじめ」を無くすには、教師や保護者だけではなく子ども自身の声を聴かなければ意味が無い。

実際のいじめの当事者(被害者・加害者・傍観者)は、教師でも、保護者でもなく、子ども自身。

「いじめをやめよう!」というのを大人が言うだけではなく、当事者から当事者へのメッセージのほうが、説得力があるように思います。

「いじめの当事者」が話し合ったり、解決策を考えたり、当事者(子ども)の声をおとなが聴くことをしなければ、いじめはなくならないと思うのですが。。。

「教師が悪い」「保護者が悪い」・・・そんなことでは、いじめの解決にはなりません。

http://www.fujitv.co.jp/b_hp/nakayoshi/index.html


文科省も、いじめ対策の文書を先日公表しましたが、あくまでも「おとな目線」。
もっともっと、当事者である子どもの視線を入れることを、おとなが意識すべきではないかと思います。

http://www.mext.go.jp/a_menu/shienshitsu/1325363.htm


11月に愛知で開催される「子どもの権利条約フォーラム2012inあいち」では、いじめ問題について考える分科会が設けられます。
子どもも、おとなも、一緒に話し合いませんか?
http://crc-aichi.kodomo-npo.or.jp/

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