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2019/08/28

安心して話し合う機会を学校現場が創らないと、自己表現できない人ばかりを生み出してしまうという危機感を、教育関係者は意識すべきではないか。

7月に参院選があったこともあり、今夏は「シティズンシップ教育」「主権者教育」について考えたり、意見交換したりする機会が色々とありました。
 
そこから言えることは、「選挙だから」といって、あわてて取り組むのは無理がある、ということ。
 
もちろん、「18歳選挙権で、選挙が目前だから取り組める!」という理由で、やっと学校現場で取り組める、というのも分かりますし、それはそれとして否定しません。
 
しかし、選挙直前で取り組もうとすると、どうしても公職選挙法との関係もあり、取り扱う内容に深入りしにくく、扱える材料にも制約が発生してしまいます。
 
そして、どうしても「投票率をあげなくては!」となりがちのため、結局は「投票方法を学ぶ投票体験授業」になってしまう。。。
 
 
いやいや、主権者教育とか、シティズンシップ教育とかいうのは、投票方法を学ぶこと”だけ”ではない。
 
投票方法を学ぶことは否定しないけど、選挙直前になってから学ぶことなのか。
 
 
そもそも、「正解」ばかりを気にして、回りに忖度し、空気を読まなければいけない中で、社会のことや、自分の身の回りのできごとについて、友達や家族と、どれだけ日頃から話し合える環境があるのか。
 
もっと、日常から、安心して、自分のことを話せたり、他の方と意見交換できる場があると違うのになぁと思うことが多々あります。
 
それは、大学で講義をしていても、自分が感じたことや思ったことを話さない(話せない)学生が多いことからも痛感しています。
 
半年間の15回の講義の中、受講生がたとえ5人だろうと、100人を超えていようと、ひたすら少人数でのディスカッションを繰り返してきましたが、そうしてやっと「同じ課題の解決策について話し合ったが、自分とは違う考えがあることを知って楽しかった」「他の学生の考えが自分と違っていてハッとした」「色んな意見に出会えておもしろかった」「もっといろんな人の意見を聴きたくなった」という感想が多数で、それはそれで良かったのですが、大学の講義も含め、小学校、中学校、高校、どれだけ受身の授業ばかりなんだろうか、と考えさせられました。
教育現場の罪は大きいなぁと、つくづく感じます。

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コメント

他人の意見を聞かないと自分の考えてることがどの程度正しいかは分かりませんね。若い人だけでなく、年長者の世界もそうなりつつあります。

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