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2018/03/19

コスタリカ視察報告(4)~国全体で取り組む民主主義教育

12歳からIDカードを持てるコスタリカでは、出生登録・婚姻届・選挙人登録など、全国民のデータを選挙最高裁判所が取り扱っています。そして選挙最高裁判所が、子ども・若者を含めたあらゆる年代に民主主義を定着させることを目指した、民主主義教育に取り組んでいます。

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↑国会議事堂の議事内の様子


そのために、「民主主義の内容、実践」「民主主義のメカニズム」「女性の参加、エンパワーメント」「選挙の方法」といった内容ごとに教材を作成し、全国各地でワークショップを実施しています。特にコスタリカでは、公立のすべての小中学校で児童会選挙・生徒会選挙を実施することが義務付けられ、選挙の方法も法律で決められています。そこで選挙最高裁判所のメンバーが、選挙プロセスを学ぶ教材を作成し、出前授業を学校で行うほか、教員向けの研修も行っています。


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↑選挙最高裁判所が作成した、小中学生対象の選挙プロセスを学ぶ教材


また、学校教育においては、公教育省(日本の文部科学省に該当)を訪問しました。①コミュニティサービス(地域活動)、②児童会・生徒会活動、③学生のリーダーシップ養成、④学生と議員が話し合う機会(年3回)、⑤安全な通学路、といった5つのプログラムを通して民主主義を学び、体験し、参加する機会を設けているとのことでした。

「子どもが社会に参加することを重視し、その一環として子どもと県議会議員との意見交換を公教育省が実施している」「(R.ハートの参加のはしごを用いながら)学校や各教育機関において、子どもが提案したり、市民としてのリーダーシップを発揮できることが出大事であり、そうした子どもの意見表明や参加を受け入れられるキャパシティーを持つ必要がある」との話には、日本における教育行政の認識との違いに驚きを感じました。

なお、日本で常に議題となる「政治的中立性」について話を伺ったところ、公教育省の職員からは「民主主義を教えるために政治を扱うのは問題ないが、政党のイデオロギーを教えることは問題がある。それは、市民の原則として当たり前のこと。コスタリカの憲法には<自分の意見を持つこと><他人を尊重すること>が書かれており、特定のイデオロギーを教えることは憲法に反する。」とのこと。

いやいや、こんな質問をしたこと自体が恥ずかしいくらいの回答でした。むしろ日本では、(左寄り・右寄り、関係なく)教員自身が抱いている“自分自身の考え・意見”を【正しいこと】として教え、自分自身の考えや意見に反する主張を【正しくないこと】として教えていることを見聞きしますが、こうした一方的に考えを教えることそのものに問題がある、ということに、もっと学校現場の先生方はシビアにとらえるべきだと思わずにはいられません。

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↑話を伺った、コスタリカ公教育省の職員と

2018/03/16

コスタリカ視察報告(3)~親子連れでテレビ局、博物館、電気店で模擬選挙!

コスタリカの模擬選挙は1980年代くらいから取り組まれているようです。選挙が行われるのは2月最初の日曜日と決まっているのですが、この時期、学校は長期休み(2月10日頃から新学期)でもあり、学校で模擬選挙が行われるのではなく、民間組織が好き勝手に取り組んでいます。私が見学したのは2箇所で、1つはテレビ局(チャンネル7/民放で、人気のあるテレビ局)で、もう1箇所は子ども博物館でした。


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↑タブレットで投票する女の子(チャンネル7)


テレビ局では、敷地外の駐車場に特設ブースを設け、タブレットで投票できるようにしていました。今回は7000人以上の子どもが投票し、投票するとアナウンサーと写真を撮ったりしていました。

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↑人気があるらしい、チャンネル7のタレント?と


また、子ども博物館は、実際の選挙で使用する投票用紙に似せた投票用紙に投票する方法で、模擬選挙が行われていました。1700人弱の投票がありました。


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↑子ども博物館で投票する男の子。どの保護者も、子どもが投票している姿を写真に撮っていました。


投票に来ていた子に投票した理由を伺ったところ「この人を選ばないと戦争になってしまうとお父さんが話していたから(6歳・女)」「家族のために活動するよ、と言っていたから(5歳・男)」「お父さんとお母さんが投票した人と同じ人に投票した(9歳男)」など、色々と考えているようでした。

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↑投票所の受付は長蛇の列。でも、誰も文句を言わず、むしろ投票できることにワクワクしている雰囲気。


また、いずれの場所でも親子連れで投票に来ていたので、保護者にも感想を伺ったところ「政治に対する動機付けになるから良いと思う(母)」「すごく重要な取り組み。民主的なプロセスを小さい時から学び、自分の意見を子ども時代から言えることは大事(母)」「非常にすばらしいこと。大きくなってから責任を果たせるようになると思う(父)」「(自分とは異なる候補者に投票した、という子どもについて)周りの意見に左右されないことは良いこと(父)」というように、まさに親子で、政治や選挙について日頃から考えたり話していることを感じました。

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↑親子にヒアリング。


コスタリカの模擬選挙は、これら以外にも、家電量販店GOLLOゴジョが約130店舗で実施し1.3万人が投票するなど、各地で取り組まれています。


*Teletica Canal 7
https://www.teletica.com/185310_elecciones-infantiles-de-teletica-convocaron-a-cientos-de-ninos-de-todo-el-país

*子ども博物館
https://www.facebook.com/museodelosninoscr/photos/a.111466708935654.19461.111464458935879/1604789212936722/?type=3&theater

*Gollo
http://www.repretel.com/actualidad/mayoria-de-ninos-costarricenses-votaron-por-fabricio-alvarado-en-elecciones-infantiles-104574


これまで、模擬選挙は、アメリカ、ドイツ、スウェーデンで視察をしてきましたが、これらの国では学校で模擬選挙の取り組みがされていました(ドイツの場合は、学校で行うものと、児童館/ユースセンターで行うものの2団体)。

コスタリカの場合は、学校が長期休み中ということもあり、学校では取り組まれず、学校外で、しかも、各団体・企業が好き勝手に取り組んでいます。

そして、そうした模擬選挙に、親子で投票しにいくことが当たり前とのこと。

お国柄と言えばそれまでですが、子どもの時から、親が子どもともに選挙や政治について話すことのハードルがほとんどなく、身近なんだということを、他国以上にコスタリカでは感じました。


2018/03/07

コスタリカ視察報告(2)~子どもも選挙運動ができるコスタリカの選挙

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↑投票所の様子。コスタリカでは、投票所内でも自由に撮影ができます(もちろん、記入済みの投票用紙を撮影することはできません)。


コスタリカでは、4年に1度、大統領選挙・国会議員選挙(57議席)が行われます。大統領選挙・国会議員選挙ともに再選が認められていないため、現職の大統領や国会議員は立候補することはできません。

つまり、今回の選挙で当選した方は、次回の選挙に立候補できず、別の方が立候補するので、交互に立候補することになります。

日本では、衆議院議員選挙において、小選挙区と比例区の立候補を交互に行うことを「コスタリカ方式」と言いますが、このような、コスタリカの立候補の仕方を知った森・元総理が「コスタリカ方式」と名づけたそうです。ただしコスタリカ人は、「コスタリカ方式」とは言わないそうです。


大統領制のため、大統領は国会議員を兼任することはできません(国会議員経験者が大統領になることは可能)。また、国会議員選挙は、政党名による完全比例選挙です。

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↑投票用紙。白いほうが大統領選挙、青いほうが国会議員選挙。支持する候補者・政党の欄にチェックを入れる。


そして憲法で、4割以上の議員は女性とすることが定められているため、各政党の候補者リストは、男女を交互に掲載することとなっています。

コスタリカの成人年齢は18歳で、18歳から投票することができますが、立候補できるのは21歳以上のコスタリカ国籍がある人で、政党に所属していなければなりません。


2000年までは2大政党の争いでしたが、2000年以降は政党が複数出てきて、以後、どの政党も議会における過半数を占めていません(そのため、連立を組む必要がある)。

選挙運動には特に定めがなく、日本のように選挙カーも時々走っていますが、基本的には、支持者が自分の車に支持する政党の旗を立てたり、クラクションを鳴らしたりしてアピールしています。

また、テレビ局では長時間、候補者によるディベートが行われていました。

選挙期間中は、政府機関である選挙最高裁判所が、候補者を集めた討論会を選挙最高裁判所内のホールで実施したり、投票所に行くことができない方がいる刑務所や高齢者施設に出向いて、投票の機会を設けるなどしています。


投票日当日も選挙運動ができるので、投票所(公立の小学校・中学校が投票所になる)の入り口前で、各政党が政党ブースを出し、投票しに来た人にアピールをしていました。


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↑各政党の支持者が、投票所前で投票を呼びかけるためのテント


何より驚いたのが、日本のように「18歳未満の選挙運動禁止」ということはなく、子どもであっても選挙運動している、ということ。親子で支持政党が異なることも普通にあるようでした。


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↑選挙運動をする小学生と。彼が応援している候補者は、子どもたちに人気があるとのこと。


また、投票所では、投票所内の案内役として小中学生のボランティアがいました。

子どもの時から選挙を身近に感じる工夫をしています。


なお今回の大統領選挙の投票率は65パーセントくらいでしたが、20年前には80パーセントだったそうです。

若者は政治を通して社会を変えていく意識があるため投票率が高いそうで、むしろ政治不信が強い35-40歳代の投票率が他の世代よりも低くなっているとのことです。


2018/03/06

コスタリカ視察報告(1)~就学前の子どもが、親とともに国の未来を考え行動するコスタリカ

自分たちが社会を支えている一員としての意識醸成を育むために、子ども時代から民主主義や平和について学んでいるコスタリカは、選挙があるたびに模擬選挙(子ども選挙)に取り組んでいます。

コスタリカの模擬選挙を見たアメリカ人が、母国に戻ってアメリカの大統領選挙などで模擬選挙を行うようになったと言われています。

「軍隊のない国」「平和憲法の国」として知られているコスタリカ。コスタリカは1949年に制定した憲法で常備軍を廃止し、それまで認められていなかった女性や黒人の政治参加を保障しました。

そして、常備軍を廃止したことで、軍事予算を教育予算に割り振り、教育国家への道を歩むようになりました。

今回、2018年2月に行われたコスタリカ大統領選挙・国会議員選挙に合わせて、コスタリカの子ども・若者に対して取り組まれている模擬選挙、民主主義教育、平和教育に関する現場視察に行ってきました。

 期間:2018年1月31日~2月8日
 訪問先:コスタリカ共和国

次回から4回にわたって、今回のコスタリカ視察で得た特徴的な取り組みを報告します。

1:コスタリカの選挙
2:子ども選挙(模擬選挙)
3:コスタリカの民主主義教育
4:コスタリカの平和教育


※科学研究費助成事業「挑戦的萌芽」<18歳選挙権を踏まえた主権者教育及び子どもの社会参画促進につなげる国際比較研究>として実施

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