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2017/06/19

「模擬選挙」だけが「主権者教育」ではない~その2

本日6月19日は、「18歳選挙権」となった公職選挙法改正施行から1年目。

18歳選挙権後、初めて行われた国政選挙が参議院議員選挙だったわけですが、その参院選の結果によって共謀罪法が成立したことを考えると、選挙によってもたらされる力は大きいということを、改めて感じます。

共謀罪法については反対の声も大きいですが、そもそも国会において、与党は過半数の議席を押さえています。
「共謀罪」が成立することは、当初から予期されていたことでもあります。

「22時間バトル国会、与党が禁じ手で「共謀罪」成立」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170615-01840390-nksports-soci

もちろん、会期延長や法案が修正される可能性、そのことによって廃案になる可能性も有りました。また、十分な審議時間が確保されていたのか、そもそも共謀罪法はテロ対策ではないのにも関わらず「テロ対策のために必要」という政府の主張のあり方、委員会採決をしないなど、審議の進め方を含め、課題を残しているのも事実です。

とはいえ、今回、共謀罪法に「賛成」票を投じた「国会議員」を選んだのは18歳以上の有権者。
今回の法案成立は「正当に選挙された国会における代表者」が出した結論であり、これはこれで、民意を反映していることになります。


当然、「政治」は「選挙」だけではありません。日頃から社会課題について考えたり、話し合ったりすることが大事です。
選挙だけですべてが決まるわけではなく、日々の営みの中で、課題に立ち向かっていくことも大事です。
個人間の課題であれば話し合いで解決することも多々ありますし、すでに制定されているルールに基づいた範囲であれば、行政に働きかけることによって解決することもあります。


そして有権者は、選挙で投票したからといって、当選した議員に「白紙委任」しているわけではありません。

共謀罪法に「賛成」票を投じた「国会議員」を選んだ有権者の中には、共謀罪法については、自分が票を投じた議員とは異なる考えを持つ方もいるかもしれません。

とはいえ、新たにルールを制定したり、現行のルールを改廃するためには、議論を踏まえて議会で決める必要があります。

世の中のルール(法律や条例)や予算配分を決めるのが、「正当に選挙された国会における代表者」(地方自治体の場合は、「正当に選挙された地方自治体における代表者」)の役目である以上、私たち有権者は、「白紙委任」ではないとはいえ、選挙の際には、候補者がどのような考えを持っているのか、候補者の所属政党・グループはどのような考え・主張なのかを理解しておくことが重要であり、誰を選ぶのか、どの政党を支持したらいいのかを日頃から意識することが大事になります。


共謀罪法に賛成票を投じた議員が過半数を超えたからこそ可決したのですが、共謀罪法に賛成票を投じた議員を、有権者が支持(当選させた=選択)した結果なのだと、私はとらえています。

ただ、「有権者が投票した共謀罪法に賛成票を投じた議員が過半数」とはいえ、昨年の参院選の投票率(「18歳選挙権」で盛り上がりましたが)は54.70%で、過去4番目の投票率でした。
 投票率54・70%と発表 総務省、4番目の低さ

また、前回の衆議院議員総選の投票率は52.66%で、こちらは過去最低でした。
 前回より6.66ポイント減【衆院選2014】挙の間近の投票率は52.66%
 

衆参ともに4割以上の有権者が投票に行っていません。

つまり、5割強の有権者の選挙結果によって、今回の共謀罪法は成立した、ということになります。


とはいえ、投票率が低かろうと、当選は当選。選ばれた議員は、自分の考えに基づいて行動をしたわけです。


今回の共謀罪法可決を受けて、「国会が死んだ」「言論の府が死んだ」といった声も聞こえますが、そもそも、私たち有権者自身が選択した結果である、ということを、もっと私たち有権者は、自覚すべきだと思います。

もちろん、共謀罪法に反対の立場の議員を選んだ有権者もいますし、反対の立場の候補者に投票したけど選挙で負けてしまった、という有権者もいます。

しかし、結局は”数”で決する現状においては、共謀罪法を支持する議員をより多くの有権者が選挙で当選させた、という現実を、私たちは認識することが大事です。

そしてまた、(いわば、共謀罪法成立との取引に使われてしまったために)会期末ギリギリで全会一致で採決された、性犯罪を厳罰化する「刑法改正案」も、私たち有権者による選択の結果だということも、認識する必要があります。


だからこそ、有権者になり、一票を投じるということは、投票の結果を引き受ける覚悟を持つということだということを、自覚する必要があります。

自分の代理人を選ぶ選挙だからこそ、何が争点で、どこに課題があり、どんな展望がありうるのかを、自分事として考える必要があります。

有権者となる18歳になれば、自然と、誰を選んだらよいのかの判断がつくようになるのか。
そうした方もいるかもしれませんが、皆が皆、18歳で判断できるようになるわけではないでしょう。18歳を超えて働くようになってから、あるいはライフステージが変わることで、判断する内容も異なってくるかもしれません。

日頃から社会課題について考えたり、話し合ったりするだけではなく、やはり、実際の政治の現場でどのような判断が行われているのか、どんな法案が審議され、その法案について誰が、どの政党が、どのような賛否を示しているのか。

そして自分自身は、誰を、どの政党を支持するのか。

実際に選挙の際に、誰に、どの政党に一票を投じるのか。

有権者になる前から、選挙の時に、どのような判断をすべきなのかを多様な意見・考えを通じて考え、学ぶことが不可欠なのです。

そして、選挙の時だからこそ、考え、行動(票を投じる)につながります。


だからこそ、(実際の選挙を題材にした)模擬選挙は、自分が生きている社会のあり方について、一人の主権者として、向き合う機会であり、貴重な主権者教育の場なのです。

模擬選挙だけが主権者教育ではないのは事実ですが、実際の選挙を題材にするからこそ、まさに自分事として選挙をとらえる機会となるのです。

今、世の中では何が課題なのか。どのような方向に進もうとしているのか。どんな方が立候補しているのか。選挙だからこそ、現実的に考え、選択することが問われる。そうした考える時間を、有権者になる前から過ごすことが、賢い有権者を育てることにつながります。

つまり、(実際の選挙を題材にした)模擬選挙は、自分の一票の価値を感じ取る瞬間を生み出す絶好の機会なのです。

そのうえで、主権者教育は模擬選挙だけで良いのか、という問いも、もちろん大事です。

というわけで、イベント案内です。

---
J-CEFスタディ・スタヂオTOKYO<TOKYO vol.6>
「主権者教育=『模擬選挙』でいいの??
 都議選での主権者教育授業体験から考える」

■日時:2017年6月27日(火)19時〜21時(開場:18時45分)

■会場:東京大学本郷キャンパス医学部1号館S309(最寄駅:本郷三丁目駅)
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_02_02_j.html

■テーマ:主権者教育=『模擬選挙』でいいの??

■話題提供者:中央大学4年 POTETO 古野香織さん

■主催:日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)

■詳細
https://www.facebook.com/jcef.jp/photos/a.458152074253480.1073741825.430078743727480/1345613745507304/?type=3

■申し込み先 info@jcef.jp
 以下の申込フォームに必要事項を記入したものを、上記メルアドに送信してください
=======================================
J-CEFスタディ・スタヂオ 申込フォーム
 *メール件名:J-CEFスタスタ申込(お名前○○○○)
・お名前:
・ご所属:
・メールアドレス:
・参加会場;TOKYO
=======================================

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当日は、私が進行役を務めます。

皆さんのご参加、お待ちしています!!

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