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2017/05/23

高校生が歴史上の人物を選んでも、自分の生活に何の影響も及ぼさない

6月15日告示、7月2日投開票の兵庫県知事選挙を控え、姫路市選挙管理委員会が、5月17日に、県立高校で高校3年生を対象にした出前講座を行い、その際、本物の投票箱などを使った模擬投票を行った、という記事を先日、読んだ。

「兵庫知事選 18歳も投票を 姫路市選管、高校で出前講座」
http://www.sankei.com/region/news/170518/rgn1705180016-n1.html

詳細は記事を見ていただきたいが、驚いたのは、「本物の投票箱などを使った模擬投票」の内容。
【戦国武将の織田信長/豊臣秀吉/徳川家康-の3人を候補者に見立てた模擬投票】とのこと。

高校3年生といえば、有権者になる年齢。さすがに、5/17時点で18歳となっている高3生はそれほど多くないと思うが、卒業するまでには有権者となる。
そうした高校生を対象に、なぜ、【歴史上の人物】で模擬投票を行ったのか、理解ができません。

兵庫県知事選挙を控えているなか、若年層の選挙啓発を目指すのであれば、実際の候補者(あるいは、過去の知事選挙の候補者)に投票する、兵庫県が抱えている課題について議論させた上で支持する政策で投票する、ということくらいできるはず。

実際、2015年に総務省・文科省が作成した高校生向け政治教育の副教材『私たちが拓く日本の未来』では、「実際の選挙をテーマにした模擬選挙」も、実践例として取り上げている。


もちろん、今回の実施者が選挙管理委員会ということで、実際の選挙を扱うことに躊躇したのかもしれないが、『私たちが拓く日本の未来』の編集に関わった福島県選挙管理委員会では、「未来の福島県知事選挙」をテーマにした模擬選挙を実施している。
 ※選挙で前授業の事例(総務省)

と言いますか、福島県選挙管理委員会は、これまでに実際の選挙をテーマにした模擬選挙を実施しており、他にも、昨年の参院選の際には、宮崎県選挙管理委員会は参院選をテーマにした模擬選挙を県内の17の高校で実施している。
 ※模擬選挙の手順紹介 宮崎県選管、県立学校へ実施呼び掛け

宮崎県の模擬選挙は、私も昨年、実際に高校3校を訪問し、模擬選挙が行われている様子を見学したが、混乱もなく、生徒自身は投票所となる教室前の廊下に長蛇の列で、自分の一票を入れることを心待ちにしていた。

そして宮崎県では、この模擬選挙の成果か、18歳世代の投票率は38.54%だったものの、<高校3年生相当の投票率>は64.56%と、同じ18歳でも、高校3年生/卒業生とでは、大きな差が生じている。


さて、兵庫県。

選挙を身近に感じてもらうために、とりあえず実際の投票箱や記載台を用意し、投票してもらう、という趣旨は分からなくもないが、それは、高校生対象に行うのが最適なのだろうか。

そして、「歴史上の人物に投票」したって、世の中が変わるわけでもないし、自分の声が反映されるわけでもない。

「誰に入れたらよいか分からない」「投票してもどうせ変わらない」といった、政治や選挙に否定的だからこそ、政治離れが言われているのであれば、選挙制度を教えるというよりも、選挙によって何が変わるのか、政治が自分たちの生活にどのように関わっているのか、ということを学ぶことが大事ではないか。

選挙管理委員会は、単なる「投票体験会」に取り組むのではなく、「選挙が自分たちの生活に密接に関わっている」ことを実感できるような啓発活動に取り組んでもらいたい。

「歴史上の人物への投票」そのものを否定しているわけではなく、年齢・学年に応じた、効果的な取り組みを考えてほしい。


ちなみに、小学校において、給食の「デザート投票」を「模擬投票」として実施する事例を見聞きするが、そもそも、「デザート投票」は投票結果が実際に給食に反映される時点で「模擬」ではなく、「本物の投票」である。

そしてまた、「デザート投票」は、私が小学生時代は「アンケート」として行われており、目新しくもない。クラスや学年で議論をして、最後に挙手なりで決めればよいだけで、「模擬投票」などといって実際の投票箱や記載台を使ってまで大掛かりに取り組む必要は無い。

<とりあえず、実際の投票箱と記載台を使って、実生活にほとんど影響のないことを投票させれば良い>なんていう考えで「模擬投票」を行っても、<政策について考える>ことにはなりません。
そのことを、選挙管理委員会はきちんと考えるべき。

そして学校も、選挙管理委員会に丸投げしてしまうのではなく、児童・生徒が、きちんと考え、議論し、選択することができる内容かどうかを、気にかけてほしいもの(あ、学校現場としては、「きちんと考え、議論し、選択」できる子が育つと、生徒指導が大変になるから避けたいのかも、、、なんて穿ったりもしてしまいますが)。

2017/05/11

今話題のオムツのCMを題材に、大学生とともに議論!!

昨日くらいから話題になっているオムツのCM。
我が家にも、生後4ヶ月(本日、4ヶ月を迎えました!)の娘がいることもあり、いろいろな思いを抱きながら見ました。

*ムーニー/ユニチャーム
『ムーニーから、はじめて子育てするママヘ贈る歌。 「moms don’t cry」(song by 植村花菜)』
 https://www.youtube.com/watch?v=RSWiFlcXDkI


また、同じオムツのCMとして、比較として紹介されているのはこちら。

*パンパース/P&G
『パンパース キミにいちばんのこと #キミにいちばん』
 https://www.youtube.com/watch?v=LsugKLnIxWg


せっかくなので、今日、東洋大学の講義「児童福祉特別講義」で、この2つのCMを見比べ、簡単にディスカッションをしてみました。

---
<ムーニー>
・最初、赤ちゃんが生まれてきたシーンはお父さんらしき人がいたのに、子育てのシーンはパパがでてこなく、お母さん一人で子育てをがんばっている風に見える

・赤ちゃんには少しイライラすることもあるだろうけど、自分のすべての時間を使いたくなるだろうな

・子育ての辛そうなシーンがたくさんあった

・赤ちゃんのCMなのに親のことが中心な気がする

・子育てって「母」だけがやるものなのか? 父親は仕事だけ?

・育児のリアルなところを取り上げている

・夫がタクシーのところしか出なかった。育児に参加してないのか

・親戚とか、近所のママ友は?

・泣きすぎ

・子を育てることは、きっとイバラの道なんだろうと感じる。CMに出てくるのは女性のみで、夫は何をしているのだろうと気になってしまった。

・子が生まれて、子育ては大変であること。また、子育てをすることは母親にとっても始めてのことである、という所。しかし、母親が最初は子育てに尽力している姿が見えるが、しだいにその大変さが母親を疲弊していくものを見せられた感じがした。また、育児をする人物が母親しかおらず、一人だけ辛い状態を見させられて気分が悪くなった。

・お母さんが感じる子育ての不安や悩みをストレートに表現していて、子育ての大変さとその中で感じる小さな幸せが感じられて、ひきつけられた。

・昔ながらの”母は強い”という概念を改めて、一人の女性であることが強調されていると思った。

・子育てが大変で自分の時間がないけれど、一生懸命がんばることが大切な思い出になるという部分は共感した。けれど、同時に、母のみの視点だからか、子育てするのが母だけだった部分に違和感を感じた。

・子育てが大変で、自分も初めて子育てをしたら、こう思ったり感じたりするのだろうなと思った。

・人間だからイライラしたりもすると思うので、そこが共感できた。

<パンパース>
・お母さんはもちろん、お父さんやおじいちゃん、おばあちゃんも赤ちゃんとふれあって、見知らぬ人にも助けられ、いろんな人に子育てされている風に感じる

・一定水準以上の家庭のみにいえることなのか

・「ワンオペ育児を賛美しないで」とか、さまざまな立場の人がいるから賛否が分かれるのは仕方ないことだと思った。

・このCMは理想だけど、あんなにうまくいかないのが現実。夫も育児に参加するのはやはり少ないのだと思った。

・地域社会(近所、まったく知らない人、家族)が良い感じに育児を助けてくれている

・ほんわかする。理想的にこういう環境で育てたい

・子どもは世界の中心にいて、常に愛される存在であるというメッセージが感じられる。現実はそう上手くいかないと思うが、CMのようなみんなに余裕のある会社であったらいいと思った。

・母だけでなく、周りの家族や、そうでない他の人々も支えあうような形で登場していて、あたたかみを感じた。ムーニーのCMとは違って、子育てが大変だというようには感じなかった。

・これが理想で、昔はそうだったのかもしれないが、今の日本でああいう人たちはどれくらいいるのかなと思った。

・子どもは大事にされるべき、されて当然という感じがした。

・子どもは家族、地域の人、動物など様々な人たちに守られて関わって成長していくし、そうあるべきだなと思った。

<全体を通じて>
・ワンオペ育児に対する考えはわかるけども、(ワンオペ育児)賛美にしか見えないと批判するばかりではなく、他の視点での想像力をみがくべきだと思った

・このCMにどんな批判があるのかと思いましたが、まさかワンオペ育児を賛美しているからというものだったので、でも、こういう機会に伝えないと分からない人は、創造しているきらびやかな育児というイメージのままなのではと思った

・2つのCMを見比べると、日本の冷たさを嫌でも感じてしまった。日本では子を育てる母が強くなければならないという考え方と、赤ちゃんを連れ歩くのにも困難と苦痛がともなう。海外のように、思い立った行動をすれば、”恥”だと思ってしまうのが日本である。エレベーターでも、赤ちゃんをのせたベビーカーを押している人に譲らないなど、人の目は冷たいところがある。

・(教室内でのディスカッションで)他の人の意見を聞いて、捉え方によってこんなに変わることにおどろいた。
---

いかがでしょうか。

確かに、批判されている<ムーニー>のCMは、育児の大変さが強調されており、しかも、母親がメインとなっていることもあり、見ていて辛くなったりもします。

だからといってこのCMが、批判されているような「ワンオペ育児賛美」なのか。このCMが映し出しているのは、日本の子育て環境を取り巻く現状をそれこそリアルに表しているからこそ、見ていると辛くなり、反発心を呼び起こしてしまっているのではないか、と思います。

そしてまた、私自身は、さすがにここまで妻に任せっきり(押し付けっぱなし)ではない、と言いたいところですが、それでも妻に任せてしまっているところもあり、反省しきりです。


もちろん、「育児の辛さだけではなく、希望を伝えてほしい」という気持ちも分かりますし、だからこそ、<パンパース>のCMは、「辛さ」よりも「希望」が伝わってきますので、学生のコメントにあるように「あたたかみ」を感じる分、安心して見ることができます。そして、このCMのような社会になれば良いなぁ、と思うのも事実です。

でも、日本の現状は、残念ながら<パンパース>が描く社会ではないのも事実。<パンパース>のCMを見ると安心しますが、理想すぎるように感じています。


今回、学生と意見交換する中で、結構、学生は、ニュートラルに感じているのだなぁと思い、安心しました。


時間の限られているCMにおいて、どのようなメッセージを、どのように伝えるのか、というのは大事なことです。こうした情報をどのように受け取り、そのメッセージを解釈するか。

感じたことを言葉に出して共有するとともに、異なる感じ方に触れることで、自分自身の考えや思いをより掘り下げていく。

これらは社会の中で生きる私たちにとって大事なことであり、講義を通じて、学生の学びにつながっていればと思います。

2017/05/08

「憲法改正」と「政治的中立性」~小学生時代から憲法を学ぶにあたって

5月3日は憲法記念日でした。そして2017年の今年は、日本国憲法公布70年。安倍総理・自民党総裁が東京都内で開かれた憲法改正を目指す会合「第19回 公開憲法フォーラム」に寄せたビデオメッセージの中で、「憲法を改正し2020年の施行を目指す」意向を表明したこともあり、国会審議における憲法改正に関する論戦が予想されます。

※安倍首相 憲法改正し2020年施行目指す意向を表明(NHKニュース)
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170503/k10010969831000.html
※憲法改正に関する首相メッセージ全文 (日経新聞)
 http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK03H16_T00C17A5000000/

そもそも、憲法96条第1項に「この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。」とあるように、憲法を改正することができ、憲法改正そのものを否定することはできません。

そうした中、日本はこれまで憲法改正を行っていません。

国立国会図書館によると、「G7 諸国(英国は単一の憲法典を有しないため除く。)とアジア・オセアニアの主要国として、アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、オーストラリア、中国、韓国の 8 か国における第二次世界大戦後(1945 年から 2016 年まで)の憲法改正(新憲法の制定を含む。)は、アメリカは6 回、カナダ 1867 年憲法法が 17 回、1982 年憲法法が 2 回、フランスは27 回、ドイツは60 回、イタリア 15 回、オーストラリア 5 回、中国は9 回、韓国 9 回の憲法改正を行っている。」とのこと。
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10249597_po_0932.pdf?contentNo=1

「憲法改正」の議論になると、改正に「賛成」か「反対」か、という、二者択一の議論に終始しがちですが、「憲法が公布された70年前と今とで、課題や問題が生じているのか」「課題や問題が生じているとしたらそれは何か」「課題や問題が生じているとしたら、その課題や問題を解決するためには、憲法改正が必要なのか。あるいは、いわゆる“解釈”で解決できるのかどうか」「憲法改正が必要なのであれば、どのように改正したら良いのか」「憲法改正について、どのような意見や議論が起こっているのか」といったことを考え、議論することが必要です。

公布から70年が経過したからといって、何が何でも改正さえすればよいわけではありませんし、改正することについて考えてはいけない、というものではありません。

まさに、憲法を自分事としてとらえ、自分だったらどうしたら良いのと思うのかを考えることが、今、まさに求められています。そのためにも、そもそも憲法に何が書かれているのかを知ることが不可欠なのは言うまでもありません。

5月3日付毎日新聞【施行70年 教育現場「中立性」に苦慮】に出てくる法政大中学高校の石川先生は「現在の憲法が是か非か、古いか新しいかを議論する前に、何が書かれているかを知っておく必要がある。授業では客観性を保つように心がけ、『憲法とは何か』という基本を意識的に教えている」とコメントしています。
https://mainichi.jp/articles/20170503/k00/00m/040/194000c

確かに、憲法においては改正に賛成、反対、それぞれの立場もあり、先生自身の政治的思想信条もあります。しかし、教育現場で先生自身の考えばかりを強調して教えることは、中立的ではありません。先生自身の考えは考えとしつつも、その考えを強調するのではなく、(先生自身の憲法に対する考えはともかく)多様な考えや思いがあることを教えるとともに、生徒自身が憲法について自分なりに考え意見を出せるようにするとともに、異なる意見を持つ友達と議論できる環境を整えていくことこそが重要です。

生徒自身が自分の意見や考えを安心して表明できる環境にないにも関わらず、先生が自分の考えを強調してしまっては、それこそ「意見表明できない生徒」を生み出してしまいかねません。

まずは、生徒自身が、多様な意見と出会うなかで自分の考えを深め、自身の想いを表現できる場づくりをしていけるようにしてほしいと思います。


なお、「日本国憲法の改正手続に関する法律(憲法改正国民投票法)」が、2010年(平成22年)5月18日に施行され、同法の一部を改正する法律が、2014年(平成26年)6月20日に公布・施行されています。
http://www.soumu.go.jp/senkyo/kokumin_touhyou/

「憲法改正国民投票法」では、その第3条で「日本国民で年齢満十八年以上の者は、国民投票の投票権を有する。」と定めていますが、その一方、附則2項で「この法律の施行後四年を経過するまでの間にその期日がある国民投票(日本国憲法の改正手続に関する法律第一条に規定する国民投票をいう。)に係る同法第三条、第二十二条第一項、第三十五条及び第三十六条第一項の規定の適用については、これらの規定中「満十八年以上」とあるのは、「満二十年以上」とする。」としています。

つまり、2015年6月に改正となった公職選挙法によって2016年6月から「18歳選挙権」が始まっていますが、憲法改正のための国民投票においては、投票日が2018年(平成30年)6月20日までは、年齢満20歳以上の者が投票権を有することになります。つまり、2018年6月21日以降から、18歳の高校生も憲法改正の国民投票において投票できるようになります。

高校生自身が、憲法を自分事としてとらえ、考え、判断できるような教育に取り組むことが、まさに今、求められています。


そしてまた、憲法は、多くの場合、小学校6年生で学びます。高校生になってから憲法について学び始めるのではなく、すでに小学生の段階で学んでいるのです。
「憲法について、高校生は判断できない」と決めつけることはお門違いであり、むしろ、小学生の段階から、家庭や学校、地域などで憲法について話し合える環境を整えていく事が、おとなの責務だと言えます。

憲法を改正するにせよ、改正しないにせよ、それを決めるのは(2018年6月20日までは20歳以上、それ以降は18歳以上の)国民です。
まずは、おとなも含め、自分自身で、憲法について考える、ということから始めることが大事です。

2017/05/02

頭髪検査から考える子どもの権利

昨日(5月1日)の朝日新聞に掲載されていた「「地毛証明書」、都立高の6割で 幼児期の写真を要求も」について、批判的な声があがっています。

記事によりますと、
 ・朝日新聞は全日制の都立高(173校)の校長や副校長らに取材し、地毛証明書の有無を聞いた。
 ・170校が取材に応じ、全校の57%の98校が「ある」と回答。
 ・少なくとも19校が、幼児や中学生の時の髪の毛が分かる写真も求めていた。
とのことです。

証明書については、「多くは保護者が「髪の色が栗毛色」「縮れ毛である」などと記入、押印」ということなので、保護者も証明書を受け入れている、ということなのでしょう。
「1校当たり年間数人から数十人が提出している」学校もあるとのこと。

そのそも、ほとんどの都立高校では、校則でパーマや染髪を禁止しており、そのことを証明することが目的のようです。記事によると、「(都立高校は)私立高との競争が激しく、生活指導をきちんとしていることを保護者や生徒にアピールするねらいもある」ということ。


なぜ、この時期に、こうした調査を行い、記事にしたのかが分からないのですが、「地毛証明」について埼玉県教委は「いくつかの高校で把握」、神奈川、千葉県教委は「把握していない」と答えた。」というように、他県の公立高校については電話(?)取材をされていますが、記事にあるように「(都立高校は)私立高との競争が激しく、生活指導をきちんとしていることを保護者や生徒にアピールするねらいもある」ということであれば、私立高校の実態についても報じてほしいところ。

都内の私立高校の関係者の皆さん、頭髪検査をされていますでしょうか?


ちなみに、私が都立高校に通っていた20年以上前から、こうした検査は行われていましたと記憶しています(私が自身は染髪をしているわけではないので、証明書を提出することはしていませんでしたが、一部の金髪の同級生などは、提出を求められていたような、、、、)。

そしてまた、こうした検査は、高校だけではなく、中学校でも行われていたように記憶しています。


ただ、髪の毛の色をどうするかなんて、自分が決めればよいと思うのですよね。

制服もそうなのですが、他人に不快感を与えたり、迷惑をかけないのであれば、自分が着たいものを着れば良い。にも関わらず、何から何までおとなが決めてしまっている。その一方で、「今どきの学生は、自分で考えていない」と決めつける。。。

結局、こうやって「自分で考えさせない」「おとなの言うことに従順に従う」子どもを育ててしまっていることに、教員、そしておとな社会は気づいていないのだなぁと思います。

この件について、茂木健一郎さんも、「おかしいのは、世間であり、都立高校の方なのです」と言っています。
 「地毛証明書」ー悪いのは都立高校か、それとも世間か。


そもそも、教員だって、染めている方もいます。場合によっては、紫や赤など、教員自身はオシャレ気分なのだと思いますが、明らかに染めている。生徒には「染髪禁止」をしておきながら、教員は許される。
「生活指導」以前の、教員としての態度はどうなのか、と言いたくなります。


そういえば、欅坂46『サイレント・マジョリティ』(デビュー曲)に、こんな一節があります。
---
君は君らしく生きていく自由があるんだ
大人たちに支配されるな
初めから そうあきらめてしまったら
僕らはなんのために生まれたのか?
---

まぁ、3年間の高校生活。
そして、義務教育ではない高校なので、そこに存在するルールにまずは従うことが原則なのかもしれません。
でも、学校生活の当事者であり、主人公は高校生自身。
おとなが決めたルールに、おとなの支配に、盲目的に従う必要はありません。

「自分らしく」生きるということは、自分で生きる、ということ。
黙って従うのではなく、自らが選択し、行動することが大事です。

当然、主張が異なり、ぶつかり合うこともありますが、それを避けるのではなく、また、否定しあうのではなく、互いに相手を尊重しながらも意見調整を行っていく事が大事であり、それが民主主義です。
そうした経験を、学校生活の中でも、地道に積み重ねていける社会にしていきたいと、改めて感じています。

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