「NPO」から「国家公務員」への転職~3ヶ月経過
国家公務員に(期限付きで)転職して3ヶ月が経過しました。
7月末には省内でも人事異動があり、私が入省した5月から、顔ぶれも変わりました。
省内の異動のみならず、他府省である内閣府や、出向元の厚労省など、多岐にわたっています。
そもそも”少数精鋭”のNPOにおいては、「人事異動」とか「転勤」といったものはほとんど皆無。
なにより”昇進/昇格”というものもほとんどない状態(そして、”昇給も・・・笑”)。
そうした中で、人事異動なり昇進なりを体験するのは、面白いことです。
これまでの業務の担当者が、その日を境に即座に切り替わる。
もちろん、異動前後には引継ぎもありますし、そのことで生じる多少の業務の停滞はありますが、それでも淡々と業務が引き継がれていく姿からは、学ぶものがあります。
とはいえ、異動にあたっては「希望」を人事課に伝えることはできても、そのとおりになるとは限らないとのこと。
そしてまた、たとえ希望通りの部署に異動できたとしても、移動先の部署でも業務内容は多岐にわたっているので、そこでも願いが叶うかどうかは分からない・・・。
そうしたこともあり、これまで外部から行政の方とお付き合いをさせていただく中で、担当者が毎年のように交代することを経験してきて、そのつど、業務への関わり方や、付き合い方なども異なり、「行政は職員がよく交代する」「行政は”職員次第”で関わり方が異なる」というように、なかば”批判”的にみてきました。
しかし、実際に人事異動に直面すると、確かに異なる業務を体験することで、それぞれが成長し、かつ、行政組織に厚みが出ているということを感じます。
そしてまた、異動することで新たな人脈を築き、回りまわってネットワークが形成されていく。
今回の震災対応においても、以前、被災地の自治体の教育委員会に出向していたり、被災地出身の方の元々も現地とのネットワークを駆使してなど、”人脈”をフルに活用しているのを目の当たりにしています。
そういえば大学生時代に、「”スペシャリスト”を目指すのか、”ゼネラリスト”を目指すのか」といったことを、ゼミ(政治学)で議論をした覚えがあります。
行政職員はやはり、ゼネラリストなんだなぁと思います。
と同時に、それぞれの特性・特徴・キャラクターを感じずにはいられません。
もちろんそこには、”継続性”という大きな課題もありますし、”組織”という壁もありますが、新しい出会いが、新たな息吹を吹き込み、展開を拡げていくのも事実。
面白いですね。
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