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2009/09/27

親のあり方、生き方

万引現場にもモンスターペアレント 「捕まえる前に諭せ」「届く場所に置くな」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090927-00000009-san-soci

学校現場での「モンスター・ペアレント」の存在が指摘されて久しいのですが、万引き現場にも、だそうです。

そもそも、こうした大人、誰が育ててきたのか、どうやって育てられてきたのか、非常に疑問です。

よく『イマドキの子どもは・・・』という言い方をする方がいますが、
子どもは勝手に育っているのではなく、社会の中で生活し、育てられている。

その中で、子ども同士の世界もあれば、大人社会に触れて、そこから刺激を受けながら大きく学んでいるものです。

大人はえてして子どもを半人前扱いしますが、子どもであっても、きちんと物事をとらえ、把握し、判断し、考えています。それは私が長年取り組んでいる「未成年模擬選挙」における投票理由などからも歴然のこと。

そもそも、子ども時代に、きちんと育てられているのか、また、育てられる環境にあるのか。

もちろん、大人だからといって、親だからといって、”完璧な大人”、”完璧な親”なんてものはありえないと思います。それぞれ、迷いながら、日々、生活しているのでしょう。私自身もそうです。


であるならばこそ、大人自身が、もっと、自分のあり方を見つめなおさなくてはいけないのではないか、とつくづく感じます。
自分を見つめなおし、自分を取り戻すことのできる、時間や空間、仲間が必要なのではないか。そして、そんな環境は、あるのが「あたり前」のはずなのですが、現実的には時間や制約に終われ、難しいのが現状。

しかし、大人自身がそうした時間・空間・仲間の必要性を感じなければ、子どもに保障はできないのかもしれません。

だからこそ、「あたり前」である権利が、きちんと保障される社会が重要になる、と感じずにはいられません。


***
以下、ヤフーニュースより

万引現場にもモンスターペアレント 「捕まえる前に諭せ」「届く場所に置くな」
9月27日7時56分配信 産経新聞

 「なぜ捕まえた」「通報されて子供がショックを受けた」。少年による万引が全国的に増加する中、子供の万引を通報された保護者が、逆に小売店に理不尽なクレームをつけるケースが相次いでいる。少年の多くが「ゲーム感覚」で万引に手を染める一方、“モンスターペアレント”の出現に、捜査関係者からは「親も『たかが万引』と甘く見る傾向にあり、他の犯罪を助長しかねない」と懸念する声が上がっている。(滝口亜希)

 ■子供しからず

 「なんで捕まえたんですか。万引に気づいたなら、捕まえる前に諭すべきでしょう」

 東京都内の大手書店で店長を務める男性は以前、本をかばんに詰め込んで店を出ようとした男子中学生を呼び止め、保護者に連絡したところ、逆にこう詰め寄られた。

 「万引した自分の子供はしかりもせず、『商品を子供が取れるような場所に置いている店の方が悪い』と言ってきた親もいる。万引を犯罪と思っていない節がある」と男性はため息をつく。

 NPO法人「全国万引犯罪防止機構」(新宿区)には、複数の小売店から悲鳴が寄せられている。

 「万引をした高校生を警察に通報したら、後日、高校生の祖父から『孫が精神的にショックを受けた』と抗議された」

 「トレーディングカードを万引した小学生の親に、『いくらですか? 代金を払えばいいんでしょう』と言われた」

 同機構の福井昂(こう)事務局長は、「こういった親は『万引はちょっとした出来心でやってしまうもの』という程度の認識しかないから、子供にもきちんと指導ができない。実際には、万引を入り口に、ほかの犯罪に走るケースも多い」と警告する。

 ■小売店大損害

 警察庁の統計では、今年1~6月に万引で摘発された少年は前年同期比8・2%増の1万3726人。一方、警視庁が1~7月に都内で摘発した少年は同46・4%増の2565人で、その増加ペースは全国でも群を抜く。

 店舗側の損失も深刻だ。書店などで作る業界団体「日本出版インフラセンター」(新宿区)の試算では、大手書店14社の万引被害額は年間約40億円。実に総売り上げの1・4%に相当する額で、小売店はクレームとの“ダブルパンチ”を受ける形だ。

 特に都内で万引が急増する理由について、警視庁の捜査関係者は「よく分からないが」とした上で、「本で言えば新古書店など、都内には万引した商品を売るルートも多い。そのシステムを悪用して、小遣い稼ぎの手段として万引をしている人も多いのでは」と推測する。

 一方、警視庁が万引で摘発した少年428人を対象に行った意識調査では、26・8%が動機を「ゲーム感覚」と回答。摘発されたことについては、24・5%が「運が悪かった」と答えるなど、罪悪感の希薄さが浮き彫りになった。

 こうした事態を受け、警視庁は今月、万引防止の「アクションプログラム」を策定。今後、小中高校の道徳や倫理の時間に使える万引防止教育用教材を作成するほか、地域での防犯教室などを通じて、子供だけでなく保護者にも万引が引き起こす結果の重大さを訴えていく。

 同庁幹部は「少年だけでなく、保護者を含めたすべての世代に『万引は犯罪』という認識を持ってもらうことで、ほかの犯罪抑止につなげたい」としている。

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