子どもの権利、100人村、雪 島根報告その2
(昨日の日記の続き)
島根の中学校での生徒対象のワークショップは、
昨日の2月2日(金)の、9:50~12:40の約3時間でした。
昨年のワークショップが90分くらいでしたので、
それと比べると時間が倍で、
内容も十分に深めることができます。
今回は、昨年のワークショップを踏まえ、
担当の先生方と事前にメールで何度もやり取りをし、
さらに前日の職員研修なども踏まえて、
当日のプログラムやその位置づけなどについて、
丁寧に確認することができたのは非常に有難かったです。
当日のプログラムは、大きく次の3つに分けて実施しました。
1:自分と他者の共通点や違いを確認し、
自分と他人との関係のあり方について考える
・コミュニケーション・ビンゴ
・「わたしは・・・」で始まる20の文
・ジョハリの窓
2:「権利」の概念をきちんと位置づけ、
あわせて「責任」のあり方について考える
・欲しいモノ、必要なモノ
・子どもの権利条約とは
3:自分たちが生活している世界と日本の現状について
知るとともに、私たちにできることを考える
・世界(日本)がもし100人の村だったら
1と2は、いろいろなところですでに行っていて、
大体の感触はつかめています。
でも、やはりワークショップは、
参加する方によって出てくる意見が違ったり、
あるいは私自身の発するコトバによって
参加者の反応が違ったりしていて、
「やり方」は同じでも「反応が異なる」。
そうした「違い」が面白い半面、
いつも「どのような反応が出てくるか」緊張しています。
今回は特に、「学校」という空間で、
「権利学習に興味がある生徒」ばかりではなく、
いわば「授業だから仕方なく・・・」という生徒もいます。
そうした生徒も含めて、
すべての生徒(1~3年生まで全校で84名)を
対象にするというのは、結構、難しいものです。
でも、反応などを感じている限りにおいては、
結構、自由に意見交換ができていたりして、
また、出てくる意見もストレートなものが多く、
私自身もリラックスすることができました。
最後の「100人村ワークショップ」はもともと、
アメリカでの同時多発テロをきっかけに世界に出回った
「世界がもし100人の村だったら・・・」という
コトバで始まるメールをもとにして、
それをワークショップとして体感するために、
私も会員となっている「開発教育協会(DEAR)」が
プログラム開発をしたもの。
ただ内容がどうしても「開発教育」「国際理解」に
力点がおかれているため、
「子どもの権利」の視点や「日本の現状」といったものは
組み込まれていないため、
すでにマニュアルとして出されているものに、
今回の中学校での学習向けにオリジナルを加えました。
「100人村ワークショップ」では、
参加者一人ひとりが
・男性、子ども、アジア、豊かな人
・男性、おとな、アフリカ、中間層
・女性、高齢者、北アメリカ、貧しい人
など、100人分のカードを演じる、というもので、
追加データなどを考えるのが大変でした。
(特に日本の場合、パーセンテージで表現する場合、
0%以下の場合が多くなるので、
そうなるとカードへの割り振りができなくなる)
でもまぁ、いろいろと工夫をしてやってみたところ、
視覚効果もあり、生徒や先生方からも好評でした。
生徒や先生方からの感想などはこれからいただきますので、
楽しみでもあり、不安でもあります。
そんなわけで、2日間のワークショップを終え、
お昼に給食(節分前日だったので、いわし、
節分豆などがでました)をいただき、
出雲空港に向かったのですが・・・。
朝のNHKのニュースでは空の便、問題がなかったのですが、
その後、出雲空港は雪で覆われたため、
羽田発出雲行きの午前便がすべて欠航。
つまり、羽田から出雲まで飛行機が到着していなければ、
東京に戻ることができない。
そんな状況だということに気づいたのが、
やっと携帯がきちんと通じるようになった14:30頃。
16:35出雲発の飛行機に乗るには、
14:20羽田発の飛行機が出雲に着かなければ行けず、
その便が出雲空港に到着するかどうかハラハラでした。
結果的には予定通りの便に乗れたので良かったのですが、
この便に乗れなかった場合は、陸路で帰るか、
一泊して翌日の便で帰る、のどちらかしかありませんでした。
しかも購入していた航空券は、
宿泊券とセットになっているいわゆる「出張パック」のため、
航空券のキャンセルはできない、というもの。
いや~、どうなることかと心配でした。
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